アマチュア天文家、山梨県八ケ岳南麓天文台の串田麗樹(くしだれいき)さんが、5月25日に、やぎ座の顔の右近くにある、NGC 6907に超新星を発見しました。これは口径40センチメートルの反射望遠鏡とCDDカメラによる発見です。洲本市の中野主一(なかのしゅいち)さんを通じて国際天文学連合へ報告され、超新星2004bvと名前が付けられました。
八ケ岳南麓天文台の串田嘉男(くしだよしお)さんが測定された位置は、
赤経 20時 25分 06.34秒 赤緯 -24度 48分 53.7 秒 (2000年分点)
で、銀河の中心から西へ3.8秒角、南へ20.7秒角ほどのところにあります。発見時の超新星は15.6等級の明るさでした。
今後、分光観測による超新星のタイプの決定や光度変化の追跡が待たれます。
この超新星は、独立発見を含めると、串田麗樹さんが発見した14個目のもので、2004年1月にNGC5668銀河に出現したSN 2004G以来(天文ニュース (696))のことになります。
※5月23日〜26日にかけて、国立天文台の後方関係のメールがサーバーの停止に伴い、 受信されておりませんでした。 もしこの間、関係されるIDへ電子メールを送られたのであれば、誠に申し 訳ありませんが、再度お送りいただけますようお願いします。
2004年5月26日 国立天文台・広報普及室