佐野さん、アンドロメダ座に超新星を発見

 北海道名寄市の佐野康男(さのやすお)さんが、10月12.57日(世界時、以下同)アンドロメダ座の棒渦巻銀河NGC 266 に超新星を独立発見しました。

この超新星を世界で最初に発見したのは、10月5.18日にアメリカのT. Puckettさんのグループが撮影した画像上でした。明るさは18.2等。佐野さんが発見した時には16.7等に明るくなっていました。

 超新星の位置(山梨県の串田嘉男(くしだよしお)さんによる測定)は、

赤経   0時49分50.12秒
赤緯 +32度16分56.1 秒 (2000.0年分点)

です。

 NGC 266銀河の中心から東に30秒角、北に17秒角ほどのところにあたります。

 今後の分光タイプの決定が待たれます。

 佐野さんは超新星捜索者・観測者として多方面で活動されています。佐野さんが発見した超新星は、やまねこ座の銀河 UGC4107 に発見した超新星 1997ef(国立天文台・天文ニュース(144)(148))と、かに座の渦巻銀河 NGC 2575 に発見した超新星 2002an(同(517)) に続き3個目となります。

参照

2005年10月13日            国立天文台・広報室

転載:ふくはらなおひと(福原直人)