1月29日、国立天文台はすばる望遠鏡ファーストライトの記者発表を行いました。
すばるで撮影されたいくつもの天体の画像が発表されています。これからの活躍が期待できそうな素晴らしい画像ばかりです。
VSOLJニュースを転載します。
国立天文台・天文ニュース2件を転載します。
ガンマ線バーストの瞬間がはじめて光学的に撮影されました。
で、光学的にも9等まで明るくなっていたということで、アストロアーツやNASAのWebページの記事では、アマチュアでも観測可能ではないか、と述べられていますね。確かに小惑星や超新星で現在アマチュアが捜索しているクラスのに比べるとはるかに明るい。てことは、「ガンマ線バースト捜索」なんて事はじめる人が出てきたりなんかして。面白いかも。
High-Z Supernova Search Teamは、1月13日から14日にかけて13個の超新星を発見しました。いずれも20等より暗いです。(超新星1999K〜W)
NASAの木星探査機ガリレオは2月1日(アメリカ東部時間)に、またエウロパをフライバイする予定です。
ネットワークサービス用のドメイン(プロバイダのダイアルアップIP接続利用者のメイルアドレスや「ユーザーホームページサービス」などに使われているもの)は、以前より or.jp から ne.jp へ移行が進められていますが、1999年3月31日を過ぎると旧ドメイン( or.jp の方)は使えなくなります。
具体的には、1999年4月1日より、旧ドメインのメイルアドレスに出したメイルが届かない、自分のWebサイトから張ったリンクが旧ドメインのままだとリンクが切れる(Webブラウザのブックマークも同じ)、などが起こると思われます。(「1999年4月1日問題」だな、こりゃ。)
ということで、今のうちに、メイルソフトのアドレス帳やWebブラウザのブックマーク、また自分のWebサイトから張っているリンクなどの確認をやっておいた方がいいかも知れません。メイリングリストに登録したアドレスの確認も必要です。
次が役に立つかもしれません。
福原はIAUCの購読アドレスが古いままなのに、たった今気がつきました。
風邪引いたみたい。。。
国立天文台による「すばる望遠鏡」のファーストライト関連イベント。小中学校が対象です。
EROS collaborationは超新星と思われる4個の天体を発見しました(超新星1999F,G,H,I)。
Padua大学(どこだろう)のR.Stagniが、アンドロメダ銀河に新星と思われる天体を発見しました。16日の光度はV等級で約17.8等、R等級で約17.6等とのことです。
アンドロメダ銀河という良く知られた場所なので星図は省略します。
冥王星の地位に関する海外のニュース
小惑星探査機NEARが昨年12月23日に小惑星エロスをフライバイしたときに撮影した時の動画が公開されています。
国立天文台の望遠鏡「すばる」のファーストライト記者会見が1月29日に予定されています。
国立天文台・天文ニュースを転載します。
以下は以前に紹介しましたが、参考のため再掲載します。
天文ニュースによれば、結局冥王星の地位は宙ぶらりんのようですね。
既に話題になっていますが、1月19日に「向井千秋の宇宙教室」が開催され、向井さんが詠んだ短歌の上の句に応えた下の句と、一緒にスペースシャトルに乗ったくまのぬいぐるみの愛称が発表されました。下記で公開されています。
ちなみに短歌の方に話題をとられて可哀相なぬいぐるみの方ですが、愛称は「くま太郎」に決まったそうです。
テルアビブ大学のA.Gal-YamとD.Maozは、Wise Observatory Optical Transients Searchにおける1月14日(世界時)の観測から、「おおぐま座」の無名銀河に超新星と思われる天体を発見しました。(超新星1999C)
北京天文台(BAO)のY.L.Qiu、Q.Y.Qiao、J.Y.Huは、BAO Supernova Surveyにおける1月16.83日と17.65日(世界時)の観測から、「おおぐま座」のNGC3690に、15等台の超新星と思われる天体を発見しました。(超新星1999D)
なお、このニュースは、VSOLJニュース第9号で先行して報じられています。
チリの Roberto Antezanaは、L.E.Gonzalezが1月15.276日(世界時)に撮影した写真から、「おとめ座」の無名銀河にB等級18等の超新星を発見しました。(超新星1999E)
VSOLJニュース9号を転載します。
MACHO collaborationは大マゼラン雲に新星の可能性のある天体を発見しました。20〜21等と暗い天体です。
兵庫県南部地震(阪神・淡路大震災)の発生からちょうど4年目です。でもよその人からすれば「まだ言ってるの?」なんだろうな。あれから、三宮などは駐車場がとても増えて、しかも減りません。
アメリカのM.Schwartzは1月14.29日(世界時)の観測から「りゅう座」のUGC7189に16.9等の超新星と思われる天体を発見しました。(超新星1999B)
[紹介]「すばる」望遠鏡の本格的なファーストライトの記者発表が1月下旬に予定されていますが、それに合わせた記念イベントが企画されています。
今年の皇居の歌会始に、国立天文台の望遠鏡「すばる」を詠った歌がありました。
今年最初の新彗星です。
オーストラリアのJ.Tilbrookは1月12日に、20センチf/6反射望遠鏡により、「ちょうこくしつ座」に10.5等の彗星を眼視発見しました。(C/1999A1)
で、IAUC 7085で発表された軌道要素と位置推算表によれば、1月29日に近日点を通過、今後どんどん南へ移動し、光度も暗くなっていくようです。彗星の動きの図についてはまた作成します。
前項の国立天文台・天文ニュース233号には、冥王星と海王星の日心距離の逆転についての記事もあります。
逆転が起こる日ですが、1月14日に横浜こども科学館からの情報として書いた2月6日という値は、彗星の軌道計算などで広く用いられてきた天体暦のDE200から求められたものだそうですが、別の天体暦のDE245では2月12日となるそうです。結局人間の作る暦に100パーセントの正確さは期待できないので、逆転の日時は大雑把に2月上旬と考えておいた方が良いとのことです。
火星探査機「のぞみ」は今年10月に火星に到着する予定でしたが、2003年末から2004年初に変更になりました。。
2月6日に冥王星と海王星の太陽からの距離が逆転し、再び冥王星が最遠の主惑星となります。
今年最初の超新星です。
the Lick Observatory Supernova Searchの1月10.6日、11.6日(世界時)の観測で、「うしかい座」と「りゅう座」の境界付近の銀河 NGC 5874 に、約18.3等の超新星と思われる天体を発見しました。(超新星1999A)
あっはっは、おおボケでんなぁ。
1月4日のブルームーンの話で、日本での満月の日を載せたのが、全部1998年になってました。これは当然、1999年の間違いです。(Thanks>林さん)
ということで満月の日を再掲載。
さらに、その「ブルームーン」の定義(?)について、一ヶ月のうちの2度目の満月のことである
、というメイルをいただきました。願い事がかなうそうです。(Thanks>ioさん、林さん)
また、英語で "once in a blue moon"は「めったに〜ない」という慣用句になり、その語源は、大気の状態などで月が青く見えることがあるが、それは稀にしか起こらない、ということからきている
そうです。(Thanks>高柴さん)
テルアビブ大学のA.Gal-YamとD.Maozは、Wise Observatory Optical Transients Searchでの観測で、12月20日に撮影した画像から「くじら座」の無名銀河に、12月24日の画像から「うお座」の無名銀河に、それぞれ超新星と思われる天体を発見しました。(超新星1998fc, 1998fd)
1998年12月の発見なので、符号は、1998ではじまります。
[HST]前日掲載の、ハッブル宇宙望遠鏡が撮影した、恒星を取り巻くダストの環の続報。
「てんびん座」のHD 141569の画像も、中心の恒星の光をさえぎって撮影されたものです。環の中の間隙が惑星の存在を示しているんじゃないかとの事。高解像度の画像を見ると間隙がよくわかります。
冥王星に小惑星番号を付けてはどうかという提案がなされています。その文章の日本語訳。
WNN-U インターネット観望会。第18回「土星を見よう」
1月13日(水)18:00-19:00、佐治天文台からの予定.
[HST]恒星を取り巻くダストの環の赤外線画像2つ。どちらの環も太陽系に比べてずっと大きな構造です。
Gap In Stellar Dust Disk May Be Swept Out By Planet - 「てんびん座」にあるHD 141569という恒星のダストの環。土星の環に見られるような間隙と自転車のスポークのような構造が見られます。
Dust Ring Around Star Offers New Clues Into Planet Formation - HR 4796Aという恒星のダストの環。コロナグラフのような装置を用いて恒星のまぶしい光をさえぎり、その周囲のかすかな環を捉えたもの。惑星の存在を示す新しい手がかりになる。
[HST]可視光と赤外線でみた深宇宙の銀河
[HST]1998年10月に撮影された、リング星雲M57の鮮明な画像
国立天文台・天文ニュース2件
[紹介]NASAが最近相次いで打ち上げた火星探査機の概要が日本語で読める一般向けのサイトは、やっぱりここでしょう。
「はえ座」新星の画像です。というより「はえ座」新星の観測Webページの一つです。
「マーズ・ポーラーランダー」は無事に打ち上げられました。
今年1999年は、宇宙開発事業団創立30周年です。
火星の南極への着陸を目指している「マーズ・ポーラー・ランダー」が今日打ち上げの予定です。ただし、悪天候で一日延びるかもしれないとのこと。新聞報道などによれば、火星の地上での音を録音する観測も予定されているとか。
アメリカでは、今月は2回満月があるようです。
日本では、時差の関係で、ぎりぎり、そのようにはなりません。日本では4月に満月が2回あります。ちなみに4月までの日本時間での満月の日時は、
と、なります(「天文年鑑1999」誠文堂新光社による)。
で、一ヶ月に2回満月があることを「ブルームーン」と言うんだと思っていましたが、先のCNNの記事には、「同じ月の2回目の満月」を「ブルームーン」と呼ぶように書いてありました。どちらが正しいのでしょう。