【転載】VSOLJニュース(096)
VSOLJ ニュース (095) でお伝えした長谷田さんの天体が新星と確認されました。確認のスペクトル観測を行ったのは岡山県の藤井貢さんで、9月21.44日(UT)取得のスペクトルに水素の輝線(Hα線の半値幅が2400km/sに相当)と鉄の輝線を確認されました。これらの特徴は Fe II型新星の極大直後のものに合致します。
また、9月19.424日撮影の三重県上野市の田中利彦さんの写真、19.427日撮影の静岡県掛川市の西村英男さんの写真にもこの天体の発見前の像が写っていることが見出されました。西村さんは等級を4.9等と測定されています。田中さんのカラー写真では新星はまだ青く、このころが極大光度であったのではないかと考えられます。
九州大学の山岡均氏によると、爆発前の天体として17等の星が同定されています。新星は21日に5.8等ぐらいと報告されています。
VSNET の以下のページに各種情報、星図へのリンクなどがあります。
http://www.kusastro.kyoto-u.ac.jp/vsnet/Novae/nsgr02-3.html
2002年 9月21日
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