【転載】VSOLJニュース(080)
愛知県の長谷田勝美さんは、へびつかい座に新星と思われる天体を発見され、日本変光星観測者連盟(VSOLJ)に報告されました。長谷田さんの観測では、天体は1月24.838日(UT) のフィルムに9.0等で発見されました。1997年8月23日と2001年10月11日の間の31枚のフィルムには12.5-13.1等より明るい天体はみられないとのことです。天体の位置は以下のように報告されていますが、写真からの見積りのため多少(10"程度)の誤差が含まれている可能性はあります。
17h 37m 34s.5, -16o 23' 22" (J2000.0)
この位置には既知変光星や赤色変光星らしい天体はなく、爆発前の写真でも14.5等より明るい天体は存在しません。これらのことから、天体は新星ないし爆発型変光星の可能性が非常に高いと思われます。新星としての確認にはスペクトル観測が必要ですが、現時点で得られている情報からはその可能性の非常に高い天体として、即時の追跡観測が望まれます。
天体の位置は以下をご覧ください。cht1.gif, cht2.gif, cht3.gif が同定用の星図です。
ftp://ftp.kusastro.kyoto-u.ac.jp/pub/vsnet/Novae/hadv105/
なお、長谷田さんはたて座新星2000=たて座V463(VSOLJニュース37,38参照)や、さそり座新星2001=さそり座V1178(VSOLJニュース63,64)、特異ウォルフ・ライエ変光星(VSOLJニュース51,54)などの数々の特異天体を発見されています。
VSNETのホームページでも今後の情報を公開の予定です。公開時期はまだ未定ですが、以下を時々チェックしていただけるとよいでしょう。
http://www.kusastro.kyoto-u.ac.jp/vsnet/index-j.html
2002年 1月26日
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