【転載】国立天文台・天文ニュース(611)
山梨県、八ケ岳南麓天文台の串田麗樹(くしだれいき)さんは、1月11日(日本時)、「おおぐま座」の東・りょうけん座との境界に近い銀河NGC4157に、16.3等の超新星を発見しました。これは口径40センチのシュミット・カセグレン望遠鏡とCCDによる発見です。
この発見は洲本市の中野主一(なかのしゅいち)さんを通じて国際天文学連合へ報告されました。
これより前、アメリカのパケット(T. Puckett)さんとニュートン(J. Newton)さんの2人は、ジョージア州にあるパケット観測所の口径60センチメートルの自動捜索望遠鏡により、16.7等級の明るさとして発見されていました。
この超新星の位置(パケット観測所)は、
赤経 12時10分57.72秒 赤緯 +50度28分31.8 秒 (2000.0)
で、銀河中心から西に65.47秒、北に32.1秒の位置にあります。
この超新星は、独立発見を含めると、串田麗樹さんが発見した12個目のもので、2002年9月にNGC1309銀河に出現したSN 2002fk以来(天文ニュース (581))のことになります。
2003年1月15日 国立天文台・広報普及室
なお、「国立天文台・天文ニュース (581):串田麗樹さん、また超新星を発見」、「国立天文台・天文ニュース (547):串田麗樹さん、超新星を発見」などでお知らせしている独立発見数は1つ少ない値で、各々10個目、11個目となります。お詫びして訂正いたします。