【転載】国立天文台・天文ニュース(287)

コンパス座新星1999の発見


 「コンパス座」に新星が発見されました。すでに約20個もの新星を発見した実績をもつチリのビニャ・デル・マール市のリラー(Liller,W.)が8月23日に85ミリのカメラレンズで撮影した写真から発見したものです。発見時の明るさは7.7等、その位置は

                     赤経    14時 23分 23.46秒
                     赤緯  −69゜  08'   45.3"         (2000.0)

と報告されています。この新星は、「コンパス座新星1999」と呼ばれることになりました。

 「コンパス座」はあまり聞きなれない星座名かと思われますが、「てんびん座」のずっと南にあり、日本からはほとんど見ることができない星座のひとつです。新星のおよその位置は「コンパス座」の南端、明るい「ケンタウルス座」のアルファ星、ベータ星の約10度南に当たります。

 今年になって発見された新星はこれが4個目で、4月に発見された「いて座新星1999」、5月に発見された「ほ座新星1999」、7月に発見された「わし座新星1999」に続くものです。この4個のうち2個が日本人の発見です。

参照

1999年8月26日 国立天文台・広報普及室


転載: ふくはら なおひと(福原直人) [自己紹介]

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