【転載】国立天文台・天文ニュース(241)
アメリカ、ローエル天文台、ロネオス観測(the Lowell Observatory Near-Earth Object Search;LONEOS)チームのハーマン(Hermann,S.M.)は、口径59センチのシュミット望遠鏡+CCDの観測中、2月20日に、18.4等の彗星を「おとめ座」で発見しました。ひき続く各地の観測により、新彗星であることが確認され、C/1999 D1 の認識符号がつけられました。通称はハーマン彗星です。
2月22日までの観測から求められた暫定放物線軌道要素と予測位置は、国際天文学連合回報によると、以下のとおりです。近日点距離が1.8天文単位以上もあるので、地球に接近することはありません。
近日点通過時刻 = 1999 Feb.18.059 TT 近日点引数 = 173.497 昇交点黄経 = 350.549 (2000.0) 近日点距離 = 1.81377 AU 軌道傾斜角 = 25.772 日付 赤経(2000.0)赤緯 地心距離 日心距離 太陽離角 明るさ 1999 時 分 度 分 AU AU 度 等 Feb.26 12 11.02 + 0 45.5 0.871 1.816 154.7 17.3 Mar. 3 12 6.59 - 1 34.8 0.858 1.821 159.8 17.3 8 12 1.53 - 3 54.6 0.852 1.828 164.7 17.3 13 11 56.03 - 6 11.3 0.852 1.837 168.7 17.3 18 11 50.34 - 8 22.3 0.859 1.848 170.4 17.3 23 11 44.71 -10 25.7 0.874 1.861 168.9 17.4
参照
1999年2月25日 国立天文台・広報普及室