【転載】国立天文台・天文ニュース(215)

新彗星 P/1998 U2(Mueller) と C/1998 U3(Jager)


P/1998 U2(Mueller)

 パロマー天文台のミュラー(Mueller,J.)は、口径1.2メートルのオースチン・シュミット望遠鏡で観測中、彼女自身が撮影した写真から、10月21日、「うお座」にまた18等の新彗星を発見しました。その後この彗星は9月14日にすでに観測されていたことが判明し、周期8.78年の周期彗星であることが確定しました。認識符号は P/1998 U2 で、通称はミュラー彗星となりました。国際天文学連合回報による軌道要素と予測位置はつぎのとおりです。

      近日点通過時刻 = 1998 Oct.21.989 TT  近日点引数 =  49.964
      離  心  率     = 0.52326             昇交点黄経 = 336.310  (2000.0)
      近日点距離     = 2.02965 AU          軌道傾斜角 =   2.201
      長 半 径     = 4.25733 AU          周    期   =  8.78年

    日付     赤経(2000.0)赤緯   地心距離   日心距離   太陽離角   明るさ
    1998     時  分    度   分        AU         AU         度       等
    Nov. 3   1 19.25  +12  4.2    1.065      2.032      162.1     16.2
        13   1 16.89  +11 51.6    1.113      2.039      151.6     16.3
        23   1 17.17  +11 50.1    1.181      2.049      141.6     16.5
    Dec. 3   1 20.38  +12  2.7    1.265      2.062      132.4     16.7
        13   1 26.40  +12 29.5    1.364      2.079      123.8     16.9
参照

C/1998 U3(Jager)

オーストリアのイェーガー(Jager,Michael)は、口径25センチのシュミット望遠鏡による撮影から、10月23日、「ぎょしゃ座」に12.5等の新彗星を発見しました。この彗星の認識符号は C/1998 U3 で、通称はイェーガー彗星です。その後の観測を含めて計算された暫定放物線軌道要素と予測位置は、以下の通りです。この彗星は、短周期彗星の見込みもあります。

      近日点通過時刻 = 1998 Dec. 9.919  近日点引数 = 138.252
                                        昇交点黄経 = 313.194   (2000.0)
      近日点距離     = 2.66631 AU       軌道傾斜角 =  17.842

    日付     赤経(2000.0)赤緯   地心距離   日心距離   太陽離角   明るさ
             時  分    度   分        AU         AU         度       等
    Nov. 3   6 52.10  +41 36.3     2.077     2.694      118.4     12.4
        13   6 58.07  +41 34.9     1.971     2.681      126.6     12.3
        23   7  0.93  +41 26.3     1.879     2.672      135.2     12.1
    Dec. 3   7  0.72  +41  7.7     1.805     2.667      144.2     12.0
        13   6 57.79  +40 35.9     1.752     2.667      153.0     12.0
参照

1998年10月29日        国立天文台・広報普及室


転載: ふくはら なおひと(福原直人) [自己紹介]

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