【転載】国立天文台・天文ニュース(150)

超新星 SN 1997eg


富山県の青木昌勝(あおきまさかつ)さんが、また超新星を発見しました。この超新星は、口径46センチの反射望遠鏡によるCCD撮像によって、12月5日早朝の10コマ、および12月6日の3コマから、「かみのけ座」の銀河NGC 5021の近くに、15.6等の明るさで見出したものです。その精密位置は、

赤経13時 11分 36.73秒
赤緯+22度 55' 29.4"(2000.0)

と報告されています。この事実は、洲本市の中野主一(なかのしゅいち)氏を通じて国際天文学連合に伝えられ、発見された超新星には SN 1997eg の記号が与えられました。この超新星は今年になって137個目の発見、また日本人としては今年6個目の発見です。その6個のうち、なんと4個が青木さんの発見です。これで青木さんの超新星発見数は、1996年6月の初発見以来8個に達しました。

参照

訂正とお詫び :
天文ニュース(148)で超新星SN 1997ef の発見者のお名前を、何個所かで「佐藤康男」さんとお伝えしましたが、これはすべて「佐野康男(さのやすお)」さんの誤りでした。お詫びして訂正いたします。特に佐野さんご本人に対しまして、心からお詫びを申し上げます。

1997年12月18日        国立天文台・広報普及室


転載: ふくはら なおひと(福原直人) [自己紹介]

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