環境・科学
ピックアップ
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神への挑戦―人知の向かう先は
ゲノムを合成し生命をデザインする 人は万物を創りうるか
4/25 06:00 3204文字なぜ地球に生命が誕生し、どのように進化したのか――。この謎を解く最大のカギが、ゲノム(遺伝情報)にある。 ゲノムは生命の設計図とされ、ヒトなど多くの生き物で解読が進んでいる。読むだけでなく「書く」ことができれば、新しい生命が創造できる。 この研究は「合成生物学」と呼ばれ、近年盛んになっている。きっ
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日本書紀は古代の「カルテ」 京大グループが記述から先天異常を分析
4/24 12:00 1417文字奈良時代に完成した「日本書紀」に、先天異常を有した可能性がある天皇や当時の人々らに関する記述が計33例あり、5タイプに大別できると京都大学の研究グループが論文にまとめ、発表した。古代史を医学的な視点で研究した例はほとんどなく、京大白眉センター特定助教の東島沙弥佳さんは「書紀は古代のカルテ。今後は中
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一匹あたり数百万円…実験用サルの価格が高騰 背景に中国の動き
4/23 16:00 2024文字人体への薬剤の影響を調べる上で、サルは重要な役割を果たしてきた。そんな実験用サルの価格が、近年は1頭あたり100万円を大きく超えて高騰しているという。医科学界からは研究停滞を懸念する声が上がる。何が起こっているのか。 ◇新薬、ワクチン開発への影響懸念 「次に新規感染症の大流行やバイオテロが起きた時
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徳島県がスターリンク導入 災害時活用へ防災担当職員ら訓練
2024/4/25 16:01 533文字米スペースX社の衛星通信サービス「スターリンク」を使用する実証訓練が25日、徳島県庁であった。スターリンクは広範囲で通信障害が発生した能登半島地震の被災地で活用された実績があり、徳島県は3月に四国の自治体としては初めて3セットを導入。訓練には防災業務を担当する県内17市町村の職員30人も参加し、操
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神への挑戦―人知の向かう先は
DIYも?生命科学のパラダイムシフト ジャーナリスト・須田桃子さん
2024/4/25 06:00 2639文字生命の設計図であるゲノムを人工的に合成し、意図する生物を生み出す「合成生物学」が進み、SFのような世界が迫っている。科学ジャーナリストの須田桃子さんは、生命科学のパラダイムシフトが起きたと捉えている。ヒトは万物を創成する「神」に近づいていくのだろうか。【聞き手・渡辺諒】同時公開の記事があります。
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神への挑戦―人知の向かう先は
ゲノムを合成し生命をデザインする 人は万物を創りうるか
2024/4/25 06:00動画あり 3204文字なぜ地球に生命が誕生し、どのように進化したのか――。この謎を解く最大のカギが、ゲノム(遺伝情報)にある。 ゲノムは生命の設計図とされ、ヒトなど多くの生き物で解読が進んでいる。読むだけでなく「書く」ことができれば、新しい生命が創造できる。 この研究は「合成生物学」と呼ばれ、近年盛んになっている。きっ
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月探査機SLIMとの通信再開、3回目の「越夜」 JAXA
2024/4/24 13:56 246文字宇宙航空研究開発機構(JAXA)は24日、月面着陸をした探査機「SLIM(スリム)」との通信を再開したと発表した。昼間は110度、夜間は氷点下170度になる温度変化が繰り返される厳しい環境下で、想定していなかった3回目の「越夜」をした。 着陸地点が夜になり3月30日未明から休眠状態だったが、太陽光
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日本書紀は古代の「カルテ」 京大グループが記述から先天異常を分析
2024/4/24 12:00 1417文字奈良時代に完成した「日本書紀」に、先天異常を有した可能性がある天皇や当時の人々らに関する記述が計33例あり、5タイプに大別できると京都大学の研究グループが論文にまとめ、発表した。古代史を医学的な視点で研究した例はほとんどなく、京大白眉センター特定助教の東島沙弥佳さんは「書紀は古代のカルテ。今後は中
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プラ汚染防止へ各国協議 年内の条約案合意目指す カナダで会合
2024/4/24 11:53 600文字プラスチックごみ汚染を国際的に規制する条約作りを目指す政府間交渉委員会が23日、カナダの首都オタワで始まった。会合は4回目。厳しい規制をどこまで盛り込むかを巡り各国の隔たりは大きく、交渉は難航が予想。11~12月の次回会合で目指す条約案合意に道筋を付けられるかどうかが焦点だ。29日まで。 欧州連合
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350万年前の「新種」 カメムシ、チョウの貴重な化石展示 群馬
2024/4/24 11:50 534文字群馬県南牧村で採集され、いずれも約350万年前に生息していた新属新種のカメムシと、新種のチョウと判明した化石が、同県富岡市上黒岩の県立自然史博物館で無料で展示されている。5月12日まで。展示終了後は倉庫に保管し、レプリカなどで展示に対応する可能性があり、今回は貴重な化石そのものを見られるチャンスと
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水中写真連載 So Blue
温暖化の影響受ける「海のネコ」 生息海域、二つの特徴
2024/4/24 06:00 1116文字日本語でネコ、英語ではウシと呼ばれているサカナがいます。その正体はサメ。標準和名は「ネコザメ」、英名では「Japanese bullhead(雄牛の頭) shark」です。 眼上の盛り上がりを日本ではネコの耳に、英語圏ではウシの角に見立てて名づけられました。全長は1メートル前後。「ニャー」とも「モ
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一匹あたり数百万円…実験用サルの価格が高騰 背景に中国の動き
2024/4/23 16:00 2024文字人体への薬剤の影響を調べる上で、サルは重要な役割を果たしてきた。そんな実験用サルの価格が、近年は1頭あたり100万円を大きく超えて高騰しているという。医科学界からは研究停滞を懸念する声が上がる。何が起こっているのか。 ◇新薬、ワクチン開発への影響懸念 「次に新規感染症の大流行やバイオテロが起きた時
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小泉悠さんが語る 第1回 ロシア、ウクライナ、国際社会の誤算
2024/4/22 17:00 1740文字ロシアによるウクライナ侵攻は3年目に入り、終わりが見えない。ロシアでは3月、プーチン大統領が通算5選を決めた直後に、大規模なテロが発生した。この戦争を巡って、双方の国や世界はどこへ向かうのか。ロシアの軍事研究で知られる小泉悠・東大先端科学技術研究センター准教授が、3月15日の毎日新聞のオンラインイ
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今年の「世界の100人」に選ばれた大阪大教授 どんな業績?
2024/4/22 10:00 701文字米誌タイムが選ぶ今年の「世界で最も影響力のある100人」に、映画監督の宮崎駿さんらとともに名を連ねたのが、大阪大の林克彦教授(生殖遺伝学)だ。いったいどんな人なのか。 林さんの大きな成果の一つが「雄同士で子どもをつくった」ことだ。雄と雌から子どもができるという生物の常識を打ち破った。 林さんは、体
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ウクライナの被害建物からアスベストを検出 日本企業が分析
2024/4/22 06:30スクープ 1010文字ロシアの攻撃で破壊されたウクライナの住居などの建材に、発がん物質のアスベスト(石綿)が高確率で含まれている危険性があることが判明した。理科学機器メーカー「日本電子」(東京都昭島市)が現地の建材など10点を特別な許可を得て輸入、分析したところ、全てから検出された。専門家は「建物の修復などウクライナの
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神への挑戦―人知の向かう先は
生命科学の進歩が問う「命」 宗教学者・島薗進さんが出した答え
2024/4/22 06:00 2983文字最先端の生命科学は、しばしば倫理上の問題をはらむ。それを突き詰めると「命とは何か」という問いに突き当たる。国や民族によって宗教や死生観が異なる中、共通する概念を築くことはできるのか。宗教学者の島薗進さんに聞いた。【聞き手・松本光樹】同時公開の記事があります。 ◇地球上に2頭だけ残るサイ 絶滅から救
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神への挑戦―人知の向かう先は
地球上に2頭だけ残るサイ 絶滅から救うカギは「雄同士で…」
2024/4/22 06:00動画あり 3097文字残ったのは母と娘の2頭だけ。もはや自然には繁殖できない――。 ケニアで保護されているキタシロサイは、世界で最も絶滅の危機にひんした動物だ。1960年代にはアフリカ中央部に2000頭以上生息していたが、漢方薬の材料や装飾品として角が高値で取引され、密猟や環境破壊で激減。国際自然保護連合のレッドリスト
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川辺川ダム計画 水没予定地・五木村も受け入れ正式表明
2024/4/21 17:14 764文字熊本県の球磨川支流の川辺川に国が建設予定の国内最大規模の流水型ダムを巡り、水没予定地がある五木村の木下丈二村長が21日、村民集会を開き、ダム建設の受け入れを正式に表明した。住民の一部からは反発の声も出たが、目立った混乱はなかった。構想から半世紀以上。賛成派と反対派による地域の分断、その後の計画の方
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「また国に負けた」 全員救済ならず、悔し涙 新潟水俣病訴訟
2024/4/19 12:30 2002文字今回の訴訟でも、国の責任は認められなかった。水俣病被害者救済特別措置法(特措法)に基づく救済を受けられなかった新潟水俣病の未認定患者らが国と原因企業の旧昭和電工(現レゾナック・ホールディングス)に損害賠償を求めた新潟水俣病5次訴訟。新潟地裁は18日、26人を水俣病と認め旧昭電に賠償を命じる一方、原
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新潟水俣病訴訟 環境省「丁寧な運用積み重ねる」 地裁判決受け
2024/4/18 19:59 474文字水俣病被害者救済特別措置法(特措法)に基づく救済を受けられなかった新潟水俣病の未認定患者らが国と原因企業の旧昭和電工(現レゾナック・ホールディングス)に損害賠償を求めた訴訟の新潟地裁判決を受け、環境省は18日、「今後とも、公害健康被害補償法の丁寧な運用を積み重ねていくとともに、地域の医療・福祉の充
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サルの脳に足し算・引き算細胞を発見 ヒトの脳にも関連か
2024/4/18 10:00 682文字足し算と引き算に強く反応する神経細胞をサルの脳で見つけたと、東北大の虫明元(むしあけはじめ)教授(神経生理学)らのチームが発表した。右手が足し算、左手が引き算と関連性があり、こうした左右の違いがヒトの脳にも備わっている可能性が示唆される。 サルやチンパンジーは、人間が足し算や引き算をするのと似た行
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神への挑戦―人知の向かう先は
「浦島太郎」も現実に 冬眠がもたらすヒトの秘められた能力
2024/4/18 06:00動画あり 3113文字「しっぽから放熱し、体温が下がってきている」 筑波大国際統合睡眠医科学研究機構の実験室。桜井武教授(神経科学)が、サーモカメラに映ったマウスを見ながら説明した。同時公開の記事があります。 ◇寿命ない社会に残る「寂しさ」とは 芥川賞作家・上田岳弘さん※『神への挑戦 第2部』好評連載中。生命科学をテー
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神への挑戦―人知の向かう先は
寿命ない社会に残る「寂しさ」とは 芥川賞作家・上田岳弘さん
2024/4/18 06:00 3080文字芥川賞作家の上田岳弘さんは、不老不死が実現した世界を作品で描き続けてきた。技術が進展すれば「人間の生や死は再定義を迫られる」と指摘する。寿命なき世界で、最後に残る人間らしさの鍵とは。【聞き手・寺町六花、渡辺諒】同時公開の記事があります。 ◇「浦島太郎」も現実に 冬眠がもたらすヒトの秘められた能力※
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