2011-03-25

国立天文台長賞

国立天文台長賞という賞があります。
個人(職員)または国立天文台職員を中心とするグループやプロジェクトを対象に、特に顕著な業績があると認められる者に対し、選考の上毎年表彰するものです(国立天文台長賞表彰規則より)。
このたび、平成22(2010)年度国立天文台長賞をいただき、本日表彰を受けました。おもに前年度・平成21(200)年度の業績を称えるものです。
といっても、受賞したのは特定の個人や国立天文台内のグループではなく、「世界天文年2009」。つまり、世界天文年2009に参加した全ての者、となります。受賞対象としてはかなり特異な例です。(^^;
表彰状と副賞(銀河系の3Dクリスタル)をいただきましたので、ご披露します。
世界天文年2009に携わった全ての方への表彰です。





なお、この授賞式が今朝のとある台内会議の冒頭で行われたのですが、開始前にこのたびの大震災で被災された方々への黙祷を捧げました。
世界天文年の活動で一緒に頑張っていただいた方々に、今回の被災地の方も大勢いらっしゃいます。一日も早い復興と皆が元気で星空を見上げられる日が戻るよう、祈るばかりです。

ようやく完成-世界天文年2009報告書


すでに世界天文年2009ウェブサイトに掲載しているのでご覧になった方もあると思います。
ようやく報告書が完成しました!

・・・お歳暮どころか、それよりさらに3カ月も遅れてしまいました。関係する皆様、そして楽しみに(?)されていた皆様、たいへん申し訳ございませんでした。
冊子版は数に限りがあるため、世界天文年の運営にご協力いただいた方々を中心にお送りすることになってしまいますがPDF版をウェブでご覧いただけます。100頁を超えていて全部読むのはしんどいと思いますが、(読まずとも)どうぞ眺めてみてください。
関係する皆様あてには週明けに発送しますので、いま暫くお待ちください。

世界天文年2009報告書

2010-11-03

Postcards from the Edge of the Universe


もうひとつお知らせです
"Postcards from the Edge of the Universe" という書籍が出版されました(これも英語です)。
世界天文年2009のCornerstone Projectのひとつ"Cosmic Diary"(天文学者のブログ)をまとめた本です。とはいっても、すべてのブロガーの文章が本になったわけではなく、セレクトされたブロガーのもののみ。その中に、日本の天文学者として阪本成一さん(JAXA、世界天文年2009日本委員会の企画委員)が選ばれています!(すごい!)ただ、書かれたブログすべてが収録されているわけではないようですが…。
この書籍のPDF版も、ESO(欧州南天天文台)のサイトからダウンロードして読むことができます(こちらは28.4MB)。オンラインショップから購入も可能なようです。

ところでおもしろいのが、この本のタイトルのとおり、書籍紹介サイトから友人にあてて Postcard(本書で採用している宇宙の画像)をメールで贈るサービスがあるのです。私も試しに贈ってみました…自分宛に。いかにも、宇宙からのメッセージ、という感じです。

 参照:
 ・iya2009-News Release(7 September 2010, Paris):
  Cosmic Diary Anthology Released as a Free Book: Postcards from the Edge of the Universe
 ・Postcards from the Edge of the Universe (書籍紹介のサイト)
 ・天文学者のブログ(Cosmic Diary) (世界天文年2009日本のサイト)

IYA2009 Final Report

ご報告が遅れましたが、IYA2009の Final Report が発行されました。
IYA2009 グローバルサイト 9月7日付リリースにその情報があります。1300ページにも及ぶこの大作のPDFファイル(101.1MB!)はIYA2009グローバルサイトからダウンロードすることができます。もちろんすべて英語です。とはいえ、画像もたくさん掲載されていますので、興味深く眺めることができます。(そう思うのは、関わった人間だからか?)

この Final Report では、世界天文年2009(世界の148の国と地域が参加)に何らかのかたちで参加した人々は、約8.15億人にのぼる、とされています。世界人口が約69億人ですから、約11.8%。もちろんカウント方法による数字のマジックはあれど、1割という数字はなかなかすごいですね。
日本は、参加人数約600万人として報告を出しています(数え方はかなり悩みましたが…)。日本の人口を1.3億人とすると4.6%…ちょっと寂しい数字です(拾いきれなかった数は、正直たくさんありましたが)。この数字も、日本で出す最終報告書では若干変わってくると思いますが、だいたいこんな感じです。
ちなみに、IYA2009の予算規模は1800万ユーロ(参加各国の企画とGlobal Project等の合算)とのことです。

日本版の報告書は…諸々の事情により遅れています。もうしばらくお待ちください。
(ほんとうにお歳暮になりそうです…ぐすん)

 参照:iya2006-News Release(7 September 2010, Paris):
     International Year of Astronomy 2009 Reached Hundreds of Millions of People: Final Report Released


2010-10-04

日本天文学会秋季年会(金沢)

日本天文学会 秋季年会(金沢大学角間キャンパス)にて、世界天文年2009の日本の活動のまとめを発表してきました(天文教育セッションY09c:ポスター)。報告書完成(出版)はまだですが、やっとまとまった報告めいたものを世に出すことができました。
年会で講演申し込みをした時点(6月)での個人的な事情で、ポスターのみとなりました。その時点では金沢へ行けるかどうかがあやしかったので…。

こんな感じです。

Y09c 世界天文年2009における日本国内の活動報告