串田さん、13個目の超新星を発見


アマチュア天文家、山梨県八ケ岳南麓天文台の串田麗樹(くしだれいき)さんが、1月20日に、おとめ座の右足元近くにある、NGC 5668に超新星を発見しました。これは口径40センチメートルの反射望遠鏡発見です。洲本市の中野主一(なかのしゅいち)さんを通じて国際天文学連合へ報告され、超新星2004Gと名前が付けられました。

 八ケ岳南麓天文台の串田嘉男(くしだよしお)さんが測定された位置は、

赤経  14時 33分 21.40秒
赤緯  +4度 26分 49.5 秒  (2000年分点)

で、銀河の中心から西へ43秒角、南へ12.5秒角ほどのところにあります。発見時の超新星の明るさは17.2等級の明るさでした。

 今後、分光観測による超新星のタイプの決定や光度変化の追跡が待たれます。

 この超新星は、独立発見を含めると、串田麗樹さんが発見した13個目のもので、2003年1月にNGC4157銀河に出現したSN 2003J以来(天文ニュース (611))のことになります。

参照

2004年1月21日 国立天文台・広報普及室

訂正:「国立天文台・天文ニュース(695) 板垣さん、ふたたび超新星を発見」で、「矢中哲雄(やなかてつお)さん」とあるのは「谷中哲雄(やなかてつお)さん」の誤りです。ご本人および関係者の皆様にはお詫び申し上げます。また、ご指摘をいただきました皆様にはお礼申し上げます。


転載:ふくはらなおひと(福原直人)