【転載】国立天文台・天文ニュース(267)

その後発見された新彗星


C/1999 K8(LINEAR)

 リンカーン観測所チームが5月26日「はくちょう座」に地球接近天体(Near Earth Object;NEO)として18.6等で発見。その翌日、チェコ、オンドリヨフ天文台のサローノバ(Sarounova,L.)が彗星であることに気付きました。近日点距離は4.84481天文単位です。

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C/1999 F2

 スローン・デジタル・スカイサーベイ(Sloan Digital Sky Survey;SDSS)が5月20日に15.5等の明るさで「へび座」に小惑星状の天体を観測しました。まもなく、ワシントン大学のダルカントン(Dalcanton,J.)が彗星であることに気付いたものです。その後、この彗星は、リンカーン観測所チームにより2月23日以降、何回か観測されていたことがわかりました。近日点距離4.718760天文単位。近日点通過は8月23日です

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C/1999 L2(LINEAR)

 リンカーン観測所チームが6月11日「ヘルクレス座」に18.6等で発見。近日点距離1.90018天文単位。8月5日が近日点通過で、15等台まで明るくなる可能性があります。

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C/1999 L3(LINEAR)

 リンカーン観測所チームが6月9日「うみへび座」に18.3等で発見。オーストラリアのゾルトフスキー(Zoltowski,F.B.)が彗星と気付きました。近日点距離は2.09910天文単位。

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P/1999 J5(LINEAR)

 リンカーン観測所チームが5月12日と17日「へびつかい座」に19.0等で観測。オンドリヨフ天文台のプラベク(Pravec,P.)らが彗星であることに気付きました。近日点距離3.713551天文単位、近日点通過5月12日。周期9.453年の周期彗星です。

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1999年6月17日          国立天文台・広報普及室


転載: ふくはら なおひと(福原直人) [自己紹介]

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